精神科処方薬は安全か

・脳に作用するクスリに安全な物など無い。
・安全だという科学的な根拠もありません。
・長く飲んでも良いという根拠もありません。
・安全だという記述は、医薬品添付文書にも見当たりません。
・あるのは、長期的な視点の欠如した症状の一時的な効果があったという医師の主観を根拠とした論文だけです。

 日本精神神経学会の雑誌に、学会の提言として発表された内容をお伝えしたい。 2011年、精神神経学1月号の冒頭に記載された内容です。 会員(つまり精神科医)向けの内容ですので転記要約します。
 まず、記事の題名は、 「向精神薬の適正使用と過量服用防止に関する会員の皆さまの注意喚起のために」 とある。発信者は、 日本精神神経学会の理事長・鹿島晴雄氏と薬事委員長・三國雅彦氏の連名となっています。 つまり、これは、日本精神神経学会の公式見解ということです。
 内容は、2つ。
・睡眠導入剤、抗不安薬、鎮痛薬には、「麻薬及び向精神薬取締法」の指定薬物になっているものに対してその詳細を再確認せよというもの。
・過量服薬の問題で、外来へのバルビタール類の使用は極力避ける。また第3種指定薬物に指定されていない睡眠導入剤や抗不安薬(エチゾラム(デパス)など)においても、常用量依存形成や過量服薬のリスクを勘案して処方せよというもの。


 書き方としては、非常に婉曲した表現です。 いい加減な処方をするなという直接的な表現ではなく、貴方達の扱っている薬は、、「麻薬及び向精神薬取締法」の指定薬物だから再確認せよと云っています。 過量服薬を患者の問題とする態度は改められていません。これでは、過量服薬の原因が自分たち医師側にあることに気がつきません。 しかし、注目すべきは、バルビタールの外来への処方を名指ししたことと、デパスをはじめとする簡単に処方されて来た薬の常用量による依存形成を認めたことです。

 以下は、「麻薬及び向精神薬取締法」に記載される薬物リストです。是非確認下さい。 普通に処方されている薬ばかりです。
 そもそも、「麻薬及び向精神薬取締法」で規制されるとはどういう事でしょう?
 一条、目的をみるとこう書いてある。 この法律は、麻薬及び向精神薬の輸入、輸出、製造、製剤、譲渡し等について必要な取締りを行うとともに、麻薬中毒者について必要な医療を行う等の措置を講ずること等により、麻薬及び向精神薬の濫用による保健衛生上の危害を防止し、もつて公共の福祉の増進を図ることを目的とする。 濫用による保健衛生上の危害を防止するとあります。 つまり、この法律で規定された薬物は、濫用による保険衛生上の危害を与える可能性のある薬物だと云う事です。(その他、薬事法では、ラボナやパキシルは劇薬指定です。劇薬とはある量で師致死に至る薬品をさします。)
 精神科領域に、「取りあえずこれ出しときましょう。」で、出して良い薬など皆無です。

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