向精神薬と自殺

・日本の自殺が多い原因は、向精神薬の乱処方とその副作用にある。
・自殺者の過量服薬は、結果であって、原因ではない。
・その本当の原因は、不適切な処方にある。
・抗うつ剤の自殺リスクは、多剤併用により、その本来のリスクが相加的に高められている。

こうした結論に至った理由。
欧米では、SSRIの自殺の副作用に対する訴訟が頻発し、賠償されている。
処方を厳格化した英国は、自殺率は日本の4分の1。
全国自死遺族連絡会の調査では、自殺者の7割が精神科に通院中であった。
(厚生労働省の調査でも5割。)
東京都医務監察院の不審死の解剖データだけでも、向精神薬による服薬自殺は、東京都23区内だけで約50人/年。特に服薬による致死例にはバルビタールが絡んでいる。
薬の濫用ブーム時には、必ず自殺者数が増えている。3度のピークが一致。
被害者からの報告では、薬の服用前(治療開始前)に、自殺願望はなく、自殺願望は薬の服用後(治療開始後)に起きている。
(多くの事例では、安全と言われた薬で処方薬依存になり、悪化し、自殺念慮を抱く過程を経る。)
海外では、バルビタールでの自殺が過去に問題になり、使用されなくなった経緯がある。その結果麻薬と同じ厳しい管理がされるようになった。日本でも、ほぼ同様な経緯を辿り、過去の濫用時に麻薬及び向精神薬取締法で規制されることになった。過去のバルビタールの濫用は、薬局でも買える市販薬の濫用であったが、現在は医師が処方する処方薬の濫用である。
また、少量のコントミン(塩酸クロルプロマジン)を加えるという日本独自の処方方法により、薬効が強くなり、死亡事故率をさらに高めている。東京都医務監察院のデータから推測。
また多剤併用という日本独自の悪習が、薬の相乗作用を起こしている。抗うつ剤の併用は、薬理学上も薬の副作用リスクを相加的に増加させる。つまり、薬理学的にも、薬の副作用として自殺が増長されることは説明可能である。
また、副作用報告が少ないことが、この事実を否定する事実としてあげられるが、自死遺族会の調査では、家族の報告を受けた医師は、自殺の副作用報告を上げていない。
それは、便りがないのは、元気な証拠といってるに過ぎない。便りが無いのは亡くなっているからに過ぎない。
地域の「自殺者」の多い病院リストを作成したあるグループによると、その活動により自殺者が30%減少したケースが報告されている。

精神科での薬の処方を厳格に管理する事により、自殺は確実に半減します。これは、他の自殺防止キャンペーンより遥かに有効です。
特にバルビツレート類の規制は自殺防止においては、最優先事項です。


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